おねぇ系薬剤師の言いたい放題

おねぇ系薬剤師、通称ネーヤが言いたい放題のことを書くブログです。 賛同コメントや批判コメントは大歓迎!!ただし、意味の無いアラシコメントはご遠慮ください。

ジェネリック品じゃないよ?バイオシミラーだよ??

      2018/06/22

6月に入って非常に暑いっ(^_^;)
こんな暑い日は、ブログなんか書かずにクーラーが効いた部屋で冷たいビールを呑みたいところなんだけど・・・

まあ、ちょっと面白い話題があったから今日はそれについて書いちゃうよヽ(*´∀`)ノ

じゃあ、早速!今日はネーヤの薬局から、ご来局なさったのは30代後半の男性患者様Kさん!!

K「こんにちは!今日も暑いね!!」

ネ「あ、Kさんこんにちは(´▽`)、本当に蒸し暑いですね!じゃあ処方箋をいただきます!!」

K「はい、これ!それと保険証、そしてお薬手帳ね!!」

ネ「ありがとうございます!」

そう言って、出された処方箋、処方内容はコチラ!

 

Rp)
1、フォリアミン錠 5mg     1錠
分1 朝食後 週1回火曜日   4日分

2、プレドニン錠 5mg      1錠
分1 朝食後         28日分

3、ロキソニン錠 60mg     2錠
セルベックスカプセル50mg  2カプセル
分2 朝夕食後(自己調節可) 14日分

4、リウマトレックスカプセル2mg 4カプセル
分2 朝夕食後 週1回土曜日  4日分

5、リウマトレックスカプセル2mg 1カプセル
分1 朝食後  週1回日曜日  4日分

6、エンブレル皮下注25mgシリンジ0,5ml  4筒
1週間に1回 注射

 

まあ、関係者の皆様には説明をするまでもないけど、何のお薬か分からない一般の方のために、これはリウマチのお薬なの。簡単に説明しておくと、リウマチっていうのは関節が炎症して、軟骨や骨が破壊されていく病気。放っておくと関節が変形して、最悪死にも至る可能性があるのね。
そして、残念ながら今の医学では完治は不可能。ただし、お薬で痛みや炎症を抑えてそれを維持するようにはなってきてるのね。

ネ「Kさん、具合はどうですか?痛みは??」

K「ああ、大丈夫!たまに痛むこともあるけど、薬がよく効いているみたい!!」

ネ「それは良かったです。熱が出たりとかはないですか?」

K「あ、それは大丈夫!レントゲンや血液検査も定期的に行ってるけど、全く問題なし(笑)」

ネ「それは何より!じゃあ、お薬準備できました!!いつものようにジェネリック品で用意させていただきました!!!」

K「ありがとう!あ、そうだ!僕の従兄弟が薬剤師やっていて『今度その注射もジェネリック品が出るから、先生に言って変更してもらったら?』って言われたけど、いつ頃出るの?出たらジェネリック品に変えてもらいたいんだけど??ジェネリック品じゃないと高いからなぁ~(^_^;)」

 

と、ここで会話は一時中断して、今日はこのKさんがおっしゃった注射のジェネリック品についてのお話。

先ず、最初に言っておくわね!このKさんが使っている注射は処方箋を見てもわかる通り、エンブレルというのだけど・・・

エンブレルのジェネリック品はない!!!

あ、まだ出てないということじゃないわよ!これからもジェネリック品は出る予定がないの(^_^;)

え?Kさんは従兄弟の薬剤師さんから聞いたって言ってるじゃない??じゃあ、Kさんの従兄弟が勘違いでもしてるの???

と、思った読者の方々。えーっとね、ネーヤはKさんの従兄弟が言いたいことが分かるんだけど、どうやって説明したらいいかなぁ~?

先ずね、エンブレルと同じ主成分のお薬は確かに今月発売になるのよ。ちなみにエンブレルの主成分はエタネルセプトと言うんだけど・・・

エタネルセプトBS皮下注用(シリンジ・ペン)「MA」

というのが製造販売元が持田製薬さんで、販売があゆみ製薬さんから出てくるのね。剤型もエンブレルと同じようにペン型・シリンジ・バイアル瓶なの。そしてこのエタネルセプトBS皮下注用「MA」はエンブレルと同じ効能効果があるのね。

え?じゃあ、ジェネリック品じゃん!!何が違うのよ!?!

と叫んだ方々。えーっとね、このエタネルセプトBS皮下注用「MA」と言うのはジェネリック品ではなくて・・・

バイオシミラー(バイオ後続品)って言うの(^_^;)

バイオシミラー?ナニソレオイシーノ( ‘ω’)?

と、ボケてくださった方々、ありがとう!実はネーヤもそうやってボケたかったの(^_^;)

じゃあ、今日はこのバイオシミラーについて簡単に説明してくわね!とは言え、専門的な部分もあるから、分からなくなったら近所の薬剤師さんに質問してちょうだい!!いつも言う事だけど・・・

ネーヤじゃ、絶対質問に答えられないからね!!!

 

と言ったところで・・・先ずお薬ってたくさんあるわよね?血圧のお薬、胃のお薬、抗生物質・・・それこそ数え切れないくらい。

でね、このお薬って殆どのものは化学合成から作られるのね。ところが、その化学合成ではなく、遺伝子組み換え技術を利用して動物や微生物がタンパク質を作る力を利用して作られるお薬があるの。それをバイオ医薬品って言うんだけどね。このバイオ医薬品、歴史は意外と浅く1980年代から出てきたのね。
ちなみに、このバイオ医薬品、有名なのは糖尿病のインスリンなんかがそう。そして血液疾患・がん・自己免疫疾患(Kさんのリウマチなんか)などに用いられるのね!

でもって、今回出てきたバイオシミラー。これはバイオ医薬品と同じタンパク質でできたお薬の事を言うのね。

だ・か・ら・ぁ~!それじゃあジェネリック品じゃんヽ(`Д´)ノ

と怒り出した方々。えっとね(^_^;)、ジェネリック品は化学合成で作られているから、先発品と全く同じ物を作ることが可能なの。つまり、有効性・安全性などが全く同じになるの。ところが、バイオシミラーは化学合成ではなく、微生物なんかを利用して作るって説明したでしょ?だからバイオシミラーを合成する際に製造メーカーによって細胞や培養工程が異なるのね。そうなるとジェネリック品のように完全に同じとはならないのよ(^_^;)
ちなみにシミラー(Similar)を和訳すると『類似した・同様の・同類の』って言葉になるのね。まあ、日本ではバイオ医薬品の後に続くバイオ医薬品、つまりバイオ後続品と名づけているのね!

え?それじゃあ、バイオシミラーって効果の面でバイオ医薬品と違う場合があるの??

って思った皆様。それは大丈夫!バイオシミラーはバイオ医薬品と同等に近いかなり厳しい審査が設けられているのね。だから効果や安全性では安心してもいいわヽ(*´∀`)ノ

でもって、ちょっと付け足しね!バイオ医薬品やバイオシミラーがなぜこんなに大変かというと、バイオ医薬品・バイオシミラー共にジェネリック品がある医薬品と違って分子量が多くて構造が複雑なのね。そして何度も書いているように微生物を使って作るから現在の科学技術では絶対に化学合成とかできないの。つまり・・・こんなことを言っては怒られそうだけど、バイオ医薬品だって作る工程によって全く同じものはできないのね。あ、だからといって危険とかいうわけじゃないからね!!有効性や安全性はほとんど同じ!!!メーカーさんはそれに関しては細心の注意を払ってるわよ!!!

もし、今後科学技術が発達して、バイオ医薬品と同じ物が化学合成でできるようになったら・・・素晴らしいことだとは思うけど、それはもう既に神の領域に入っていると思うし、そこまでできるようになったら、病気というのは全くなくなって、人間は不老不死になっちゃうのかもね(^_^;)

 

じゃあ、Kさんとの会話に戻るわねヽ(*´∀`)ノ

ネ「・・・と言う事で、注射はジェネリック品ではないんです。」

K「へー、じゃあ他のお薬みたいに変更することはできない?」

ネ「はい、バイオシミラーはジェネリック品ではないので、薬局で変更することはできません。」

K「じゃあ、従兄弟が言っていたのは間違いだったのか!」

ネ「まあ、厳密に言うと間違いなのかもしれませんが、バイオシミラーはジェネリック品と考え方は同じですからね。従兄弟の方が言ったのは、『病院の先生に言って変更してもらったら?』と言う意味合いだったと思います。確かにエンブレルをバイオシミラーに変更すれば安くなりますからね。」

K「大体でいいけど、どのくらい安くなるの?」

ネ「えーっと・・・エンブレルが1本15746円で、今度出るお薬が1本9249円で、月に4本ですから、
(15746ー9249)×4=25988円、それの3割ですから、大体月に7800円くらいですね。」

K「え?じゃあ、年間で10万円近く安くなるんだ!!家族旅行いけるじゃん!!!」

ネ「まあ、それくらいになりますかね?あとは税金なんかの面でどうなるかは分かりませんが(^_^;)」

K「じゃあ、今度先生に言ってみよう!いつ出るの??」

ネ「今月の中旬です。Kさんの来月受診の時にはもう発売になってます。薬局の在庫の関係もあるので発売になったら先生の方に聞いてみます。その時、Kさんが希望していることを伝えておきますね(´▽`)」

K「ぜひ頼むよ!うちは子供もまだ小さいし、なるべく医療費は抑えたい!!」

そう言うと、Kさんはご帰宅。でもって、今日のブログはこれでおしまいなんだけど、ちょっと短いからもうちょっとバイオシミラーに関して、情報やネーヤが思ったことを書き連ねて行くわねヽ(*´∀`)ノ

 

バイオシミラーはバイオ医薬品とほぼ同じ

バイオシミラーの場合、ジェネリック品よりその検査規定が厳しいのね。まあ、ジェネリック品が緩いというわけではないけど、バイオ医薬品の構造が複雑なため、バイオシミラーもその検査は厳しく行われているわけね!

バイオシミラーの薬価はジェネリック品より高い

基本ジェネリック品は、発売が10社未満で先発品の50%、10社以上なら先発品の40%なのね。
ところが、今回のエタネルセプトBS皮下注用「MA」は、エンブレルの58,7%、それから、インスリン製剤のランタス注ソロスターのバイオシミラーに関しては2社から販売されているけど、どちらも76,5%とジェネリック品より高額なのね。でも、バイオ医薬品自体の薬価というのはかなり高額だから、値引き率が低くても患者様のメリットは大きいわねヽ(*´∀`)ノ

 

でもって、次に調剤薬局に関係すること!

 

調剤薬局で取り扱いがあるのは、ジェノトロピン・ランタス・エンブレル(先発品名)

まあ、エンブレルはまだ発売されていないけど、調剤薬局で取り扱えるのはこの3種類かな?今のところバイオシミラーは注射だけだし、他のは静注とかだから調剤薬局での取り扱いはないと思う。あ、ひょっとしたらネーヤが知らないだけかもしれないから、他にあったらコメントして!
ちなみに、どれも高額なお薬だから、処方箋を受け取ってから注文して後からお届けする方式を取っている薬局も多いんじゃないかな?まあ、この場合は薬局側も責任を持ってお届けするはずだから、患者様の皆様も『在庫がないっ!』なんて怒ったりしないでご理解を(^_^;)

調剤変更は不可

バイオシミラーとジェネリック品はある意味同じようなものなんだけど、今まで説明してきた通りバイオシミラーはジェネリック品ではないのね。で、ボスはジェネリック品の変更は認めているけどバイオ医薬品からバイオシミラーの変更は認めてないのね。まあ、言うまでもないと思うけど・・・ジェネリック品はジェネリック同士の変更は可だけど、ランタスなんかはバイオシミラーが2種類あって、その変更も不可ね。
ここで、一般名処方は?と言うご質問が出てきそうだけど、多分バイオ医薬品を一般名処方するDrはいないと思う(^_^;)。万が一あった場合は、疑義照会が必要ね!そういったDrはどれでもOK!って言うんじゃないかな??バイオシミラーは、後発医薬品調剤体制加算にカウントされるし、患者様の負担も軽くなるからDrがどれでもOKと言ったらバイオシミラーを使ったほうがいいわねヽ(*´∀`)ノ

 

と言ったところで大したオチもないけど、本日のブログはここまでっε≡≡ヘ(*`∀´*)ノ
ではでは*^ω^)ノ” ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

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