おねぇ系薬剤師の言いたい放題

おねぇ系薬剤師、通称ネーヤが言いたい放題のことを書くブログです。 賛同コメントや批判コメントは大歓迎!!ただし、意味の無いアラシコメントはご遠慮ください。

お口で溶けて、手で溶けないヽ(*´∀`)ノ

   

さてと、前回のエイプリールフール企画は楽しんでもらえたかしら(´▽`)

それでは今回はお口で溶けるお薬のお話!

あー、それってネーヤがいつも言ってる口腔内崩壊錠!通称OD錠のお話でしょ!!

と叫んだ読者の方々!

あっまぁぁぁ~い!OD錠を黒蜜でコーティングしたお薬より甘いっ!!

ネーヤがそんな分かりやすいブログを書くわけないじゃない(笑) じゃあ、今日はとある処方箋から!

 

Rp)

1、ナウゼリンOD錠10mg  3錠
分3 毎食前  3日分

2、ホスミシン錠500mg   6錠
レベニン錠         3錠
分3 毎食後  5日分

 

まあ、業界の方ならある程度の想像はつくと思うけど、下痢や悪心を伴う腸炎に使われるお薬なのね。

患者様はネーヤ薬局近所の高校生U君。ところが薬局に来たのはU君のおばあちゃんWさん。

ネ「あれ?Wさんお孫さんは??」

W「こんにちは、ネーヤさん!なんか下痢がひどいから先に帰るって(^_^;)」

ネ「そうなんですか、それは辛いですね。U君今は他にお薬とか飲んでますか?それと、前に風邪をひかれたときはジェネリック品だったのですが、今回もジェネリック品でよろしいですか??」

W「あ、ジェネリック品でいいわ!今は特にお薬とか飲んでないわ、今日のお昼くらいから下痢になったみたい。」

ネ「そうでしたか、熱とかはあるのかな?それとご飯とかは食べられますかね??」

W「熱は病院ではなかったわ、食事はどうだろう??」

ネ「分かりました!それじゃあ用意するので少々お待ちくださいね!!」

でもって、調剤したのがコチラ!

 

Rp)

1、ドンペリドン錠10mg「EMEC」 3錠
分3 毎食前  3日分

2、ホスミシン錠500mg   6錠
レベニン錠         3錠
分3 毎食後  5日分

 

と、1をジェネリック品に変更したのね。(2はジェネリック品がないか、元々ジェネリック品)

ネ「じゃあ、Wさん。お待たせしました!こちらが・・・こちらは・・・のお薬です。食後のお薬は食事ができないようなら、食前のお薬を飲んだあと、続けて飲んじゃってください。調子が良くなっても、決められた日数は服用してくださいね!!」

W「わかったわ!今夜から飲ませるわね!!」

そう言うと、Wさんはご退局。そして、それから30分後、U君のお母さんTさんがご来局。

ネ「あら?Tさんどうかしましたか??」

T「こんにちは、ネーヤさん!先ほどのUのお薬なんだけど、先発品にしてくれないかしら?」

ネ「あら、何か問題ありましたか??」

T「えーっとね、息子体調悪そうだから早めにお薬を飲まそうと思って。でね、先ほど診察の時は私も一緒にいたのよ。その時先生から『吐き気止めの薬は、口の中で溶けるのにしておくから、そのまま口の中で溶かして飲ませて!』って言われたの。
でね、処方箋を見たらナウゼリンOD錠があったから、家で飲ませようと思ったらジェネリック品に変更になってるじゃない?そしてこれはOD錠じゃないから、口の中では溶けないでしょ。息子、ちょっと悪心が強いみたいで水をたくさん飲むのは辛いと思うのよ!」

ネ「あら、TさんOD錠とか詳しいですね。」

T「あれ?前に言わなかったっけ??私○○医院の看護師なのよ。まあ、お薬のことはネーヤさんほど詳しくはないけど、ある程度は分かるわよ。それとももう1回調剤しちゃったからダメ???」

ちなみに、○○医院というのはネーヤの薬局から少々離れたところにある整形外科医院。

ネ「あら、そうだったんですか。えーっと、今回はジェネリック品が嫌というわけではなくて、口の中で溶けないのが嫌なんですね?」

T「うん、私も看護師だからジェネリック品にしなきゃいけないのは分かるけど、飲めなきゃ意味ないからね(^_^;)」

ネ「それなら大丈夫です!このドンペリドン錠「EMEC」は口の中で舐めていれば溶けます!!」

T「だって、これってOD錠じゃなくて普通錠でしょ?それなのに溶けるの??」

ネ「はい(´▽`)これは○○錠と言って、OD錠ではないですが、口の中で溶けます。」

T「そうなの?それじゃあこのままでもいいわ!」

ネ「あ、ただしお薬が口の中で溶けたら、少量の水を飲んでください。」

T「分かったわ、少量なら大丈夫だと思う。じゃあ早速家に帰って飲ませるわ!」

そう言うと、Tさんはご退局。それでは、早速口の中で溶けるお薬のおはなし!ちなみにその名前は・・・

 

湿製錠!!!

 

えーっと・・・その湿製錠と言うのは口の中で崩壊するのよね?それじゃあOD錠と同じじゃない??

 

・・・うーん、それじゃあちょっと専門的な説明を簡単にさせてもらうわね!

先ずね、OD錠があるでしょ?そして、OD錠でないものは普通錠と言うのね。
そして、普通錠の中は、湿製錠と一般的な錠剤に分類されるのね。
ちなみに湿製錠と一般的な錠剤の違いは?と言うと製法(作り方)なのね(´▽`)

湿製錠というのは主成分を含む湿潤した練合物を打錠してから乾燥して製する錠剤(湿式打錠法)

に対して

一般的な錠剤は主成分を含む練合物を乾燥させてから打錠して製する錠剤(乾式打錠法)

でもって・・・湿製錠というのはその製法上から、錠剤内部にたくさんの細孔と言われる目に見えないような隙間があるのね!そこに水が湿潤しやすい添加物や結合剤を配合することによって、口の中で唾液などの水分が錠剤に浸透して崩壊するのね。

でもって、ついでに言っておくとOD錠の中にも一般的なOD錠と湿製錠があるのね(・∀・)ニヤニヤ

えー!∑(゜∀゜)!!OD錠の中にも一般的なOD錠と湿製錠があるの??もう訳わかんない(T▽T)

と叫んだ方々、えっとね(^_^;)、もう少し簡単に言うと湿製錠かそうじゃないかは製法の問題なのね。それに対してOD錠かそうじゃないかは、ボスがOD錠として承認しているかどうかなの(笑)
そして、OD錠に認定されていれば水無しで飲んでいいけどOD錠に認定されてなければ水無しで飲むのは不可なのね。まあ、湿製錠であれば水無しで飲むことも可能だと思うし、実際にそうしている患者様もいるんだけどね。その辺はまあ、大人の事情みたいなものね(笑)ちなみに、普通錠の湿製錠も、ある程度の資料を添付してボスにお伺いを立てて認められれば、晴れてOD錠を名乗ることもできるのね!

とここまで説明したところで、この湿製錠。実はエーザイ株式会社の子会社エルメッドエーザイ株式会社さんが商標登録している商品名なのね。つまり、湿製錠は基本エルメッドエーザイ株式会社さんにしか存在しないの。まあ、4月からエルメッドエーザイ株式会社はエルメッド株式会社として、日医工株式会社グループに入ったんだけどね。

 

ちなみに、湿製錠の歴史って言うのをちょっと振り返ってみるわねヽ(*´∀`)ノ

湿製錠と言う名前が商標登録されたのは2018年2月とまだ新しいの!でも、商品登録は最近でもその歴史は古いのね。

初めて湿製錠が作られたのが1997年。その時作られたのが、グリベンクラミド錠「EMEC」(オイグルコン錠)、トリアゾラム錠「EMEC」(ハルシオン錠)、エチゾラム錠「EMEC」(デパス錠)だったみたいね。ちなみにエルメッドさんはジェネリックメーカーさんだから()は先発品の名前ね。
ちなみに、ネーヤもこの辺は、今回のブログを書くまで知らなかったんだけど、トリアゾラム錠、エチゾラム錠あたりは睡眠薬として使うことが多いから、湿製錠はかなり有効だと思う!寝る前にたくさん水を飲んだらトイレとかに起きなければならないし、先発品だと湿製錠に比べてお水をたくさん飲まなくてはならないからね!!

でもって、2002年にブロチゾラムM錠「EMEC」(レンドルミン錠)、エナラプリルM錠「EMEC」(レニベース錠)と、末尾にMをつけたのが登場するの、ちなみにこの頃発売されたものでMが付いているものは湿製錠なのね( ゚ー゚)( 。_。)ウンウン

で、ここで末尾にMをつけたなら、その前に出た湿製錠にもMをつけてくれれば良かったのに、エルメッドエーザイさんたらイケズなのでそちらは放置してたのね(^_^;)
まあ、Mをつけて名称変更したら、申請が大変なのかな?

そして、Mが付いているお薬はあと一つブロスターM錠(ガスター錠)の3つだけなのね。ちなみにこのブロスターM錠2003年に発売されるんだけど、Mがついたお薬はこれにて終了!
ここで、『ん?ドキサゾシンM錠は??』と言った人はかなりのツウ!でもね、ドキサゾシンM錠は2014年に名称変更をしてMを取ってドキサゾシン錠になっているのね(´▽`)だから、現時点でMがつくのは、上記で挙げた3種類だけなのね。

でもって、この後どうなるかというと、エルメッドエーザイさんはOD錠を開発していくの!
し・か・も・・・湿製錠でのOD錠も開発しちゃうのね!

先ほど湿製錠は湿式打錠法を用いた錠剤と言ったでしょ?この湿式打錠法は原料がベタつくために普通に錠剤を作っていくと、お薬のバラツキが多かったりして使い物にならないのね!
でも、湿製錠は少量の水で溶けやすいというメリットがあるから、エルメッドエーザイさんは湿製錠にこだわったのね。そして錠剤を作る機械、打錠機から開発しちゃったのね!!

そして、現在では湿式打錠法を用いて、OD錠を製造したりしているわけ。
あ、中には湿式打錠法が使えなくて、従来の乾式打錠法を用いているお薬もあるからね(^_^;)
まあ、湿製錠という登録商標を持つエルメッドエーザイさんでも万能というわけではないということね!

じゃあ、ここまでの内容を、実際にエルメッドエーザイさんのお薬を例に挙げてまとめるわね!

 

1、普通錠で乾式打錠法

水無しで飲むと口の中で溶けずに、喉に引っかかったりして副作用が起きる可能性が大きい。もちろん、服用の際には水有りで服用するように指導!
例)ロキソプロフェン錠「EMEC」など

2、普通錠で湿式打錠法(湿製錠)

水無しで飲むと、唾液などを吸って崩壊するため水無しでも飲めてしまう可能性が大きい。ただし、申請の時点で、水有りでの申請しかしてないので水有りで服用するように指導しなくてはならない。
例)ブロスターM錠、ドンペリドン錠「EMEC」など

3、OD錠で乾式打錠法

水無しで服用しても全く問題なし!ボスも薬剤師が水有り水無しどちらで服用を指導してもノープロブレムヽ(*´∀`)ノ
例)アムロジピンOD錠「EMEC」など

4、OD錠で湿式打錠法(湿製錠)

3と同様水有り、水無し全く問題なし!エルメッドエーザイさんに言わせると、湿製錠は口の中で崩壊しやすく、口の中のザラつきも少ないので、義歯の間に挟まることもなく、ご高齢者にとっては最も服用しやすい剤形ヽ(*´∀`)ノ
ファモチジンD錠「EMEC」など

 

となるのね!まあ、数あるジェネリックメーカーでも、この工夫は大したものだと思うし、この工夫から『ジェネリック品はエルメッドエーザイ品を優先して採用!』と決めている薬剤師も多いと思う。

ネーヤとしてもこの点ではかなりポイントが高いのよ!!でもね、エルメッドエーザイさん・・・

 

もう少し命名法には気を使ったほうが良くなくない?(^_^;)??

 

湿製錠で登録商標を取っているなら、それを前面に押し出して、普通錠の湿製錠は全て○○M錠にするべきだと思うし、ファモチジンD錠は先発品に忖度してファモチジンD錠としてるけど、普通にファモチジンOD錠で良くなくない?

それと、合併や親会社の関係で○○錠「EMEC」と○○錠「EE」と2種類あるのかもしれないけど、今回日医工グループに入ったんだから、全て○○錠「日医工」統一しちゃったらどう??

特に湿性錠であるかどうかは薬剤師にとっては採用を採択するのに大きく左右するから・・・

 

ちゃんと命名して、変更の際はしっかりボスに申請してちょうだいヽ(`Д´)ノ

 

と言った所で、本日のブログはおしまいっε≡≡ヘ(*`∀´*)ノ

ではでは*^ω^)ノ” ♪

 

 

 

 

 

 

 

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